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森の中の道は体の小さいキィとニィとティップとダックにとって、険しくて少し怖い道でした。それでも一生懸命走ってます。
ガサッ……。
ダックが言いました。
「キィ!何かいるよ!怖いよぉ」
皆の足が止まりました。そして回りを見渡します。
ガサッ!
「「キャーッ!」」
ニィとティップが叫びました。キィが音がする方に近づいて行きます。ダックが危ないよと止めています。それでもキィは音のなる方へと進みました。
「あれ?グゥ?」
そこにはダックスフンドなのにちょと大きいグゥがいました。
「ニィ!グゥだよ、グゥがいたよ」
「えっ?グゥ!無事だったのね?こんな所にいて、心配したんだから」
グゥは飼い主のおばあさんと仲良く暮らしていました。その屋根裏に住んでいたのがキィとニィでした。
そのおばあさんが病気で死んでしまいました。そして飼い主がいなくなったグゥが車で連れて行かれてしまう日の朝、グゥはいなくなってしまったのです。それからキィとニィはグゥの事が心配で探し回っていたのです。
キィが嬉しそうに言いました。
「グゥ、生きてて良かった……ねぇ僕達と一緒にお城に行こう」
「お城?」
キィはお城の話をしました。
「でも……」
「何がでもだよ!僕達と一緒に暮らそう」
「いいの?」
「いいに決まってるじゃない」
ニィが少し怒りながら言いました。
「じゃあ行く!」
「よしっ!じゃあグゥ走るよ!急がなきゃ!」
キィとニィとティップとダックとグゥが走り出しました。
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