✞episode1✞

13/16
前へ
/18ページ
次へ
「はぁ……で、まずどこから聞いていいんだ?」 食事も終えて一息着くことができたので質問する。 この謎が多いヴァンパイアに聞くことが山積みだ。 「俺は、ヴァンパイアだがルイが思ってるヴァンパイアとは違う。食事(血)を必要としないし、結界も陽の光も何をしても、死なない。」 つまり、不死身の吸血鬼。 いままで生きてきた中で聞いたことも無い。 ヴァンパイアハンター連盟の本部でもそんな情報もってないんじゃないか? そんなやつらがいたら今戦ってる意味はあるのだろうか。人間の勝ち目は……。 「……不死身のヴァンパイアってシド以外にあと何人いるんだ?」 「……多分、俺独りだ。」 「多分ってなんだよ。」 「記憶がないんだ。最後に覚えてるのはメッシュの眼帯をしたやつが目の前に立ってた。」 そういってシドは遠くを見る。 記憶の無い不死身のヴァンパイアなんて難ありすぎだろ。 メッシュの眼帯。 似ている。あの日見た特徴的なヴァンパイアに。 「そのヴァンパイアって男か?」 「……なぜヴァンパイアだと?」 「……わかんないけど、」 あくまで似たような人物だから同一人物かどうかも怪しい。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加