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足早に学校を出て十字路を曲がる。
そこから400mほど離れた所にあるコンビニを右折すると目の前に高級マンションが見えてきた。
ルイはいつも通りにマンションの最上階へカードキーをさして中に入る。
「ただいま」
誰もいない空間に声が響いた。
靴を脱いでただ広いリビングのソファーに腰をかける。
「ふう・・・」
学校にいる時のルイは無限ループしているのではないかと思うほど毎日が同じ。
同じ風景・同じ言葉・同じ態度。
新しい事を習うかと思えば知っている事ばかり。
実践があるかと思えば本物とは戦えず。
周りの反応や視線も変わらず。
いい事と言えばヴァンパイアハンターという職は給料が高くこうして裕福に暮らせるくらいだ。
ヴァンパイアハンターになると誓った日からこの学校に入ったはいいものの何を学べているのだろうか。
1秒でも早く、あの憎きヴァンパイアを殺りたいと言うのに・・・。
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