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はやく、はやく。強くならないと。
本当は内心焦っている。
今日は実践経験を積むために外に出ようとしていた。
だがとんだ茶番だ。
「………アンロック」
施錠してある鎖に詠唱するが外れない。
初級魔法ではダメなのだろう。
「……セラドゥーラ」
今度は違う詠唱を強めにやるも弾き返される。
次、使えそうな魔法、、、、。
「……アペリエンス」
鎖はビクともしない。
どのくらい高度な魔法で施錠されているのだろうか。
高難易度の解錠魔法をどこかの書物で見た事がある気がするが、見たことあるだけで使えない。
足元の鎖を見ながら思い出そうと試みるもどこで見たのかも思い出せない。
すると急に上から影が出来て視界を暗くした。
「なっ……!」
魔法の事しか考えてなかったルイは上から影が降ってきた事に驚いた。
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