滴る女

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滴る女

夏だっていうのに室内は暖房が効いている。 汗も滴るいい女なんてことを考えながら下で喘ぐ。 目のまえで私を突いている男の人は、今日飲みの席で出会った顔が好みの人だ。 飲んでいると無性に誰かと触れ合って求められたくなる時がある。 ちょうどタイミングよくいたその人を誘って近くのホテルに30分ほどまえに来たばかりだ。 暖房プレイは思っている以上に盛り上がる。 互いの体から出た汗が、肌同士を吸い付かせるように音を立て 体がまた熱くなるのを感じる。 夏の好きなところは暖房プレイが盛り上がるところくらいかもしれない。 しかもこの人はキスが上手い。 何人も体を重ねたことがあるがこの人は舌を無駄にかき回さないし、しつこくない。 それに、柔らかい唇をたまにちゅっと離して私を見つめてくるその表情もたまらなくすきだ。 服を脱いだ体が思っていた以上に鍛え上げられているのにも興奮した。 色が白くて、爽やかだなくらいにしか思っていなかったがこの動きと慣れた手つきで思い出した。 この人消防士って言ってたな。 やっぱり鍛えている人とのセックスは気持ちいい。 上から落ちてくるその汗が私の体の曲線を伝う。 この光景が色っぽくて私はまた濡れる。
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