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そんな日の夜はたいてい散々なことになる。アクタガワはぐでんぐでんになりながら、彼女きどりの勘違い女からはやく両親に会ってほしいと決まって迫られるのである。そんなときは決まって「あかん、あかん」と言いながら千鳥足で夜の道を歩き、通りかかった警官を捕まえては「こっから11光年離れた星にはどういけばええ」と尋ねる。すると警官の数が増えて、たいてい警察署で朝を迎えることになるのだ。
実際のところ、ぼんやり夜空を見上げている時の彼は、本当に優しい顔をしていた。30年というのはどこへ現地調査しに行ったにしても長い年月だが、サブカルチャーが充実し、豊かな想像力に溢れる日本人は地球の中でも格段に面白い民族だ。
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