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思い出した。
くそったれ、一人で安酒に管をまいて店が閉まるぎりぎりまで飲んでいた。そこでヘイジはとてつもなく怒っていたことをぼんやり思い出す。
なにを怒っていたかなんて決まっている。昨日の集団面接の試験官の態度に癇癪をたてていたのだ。書類審査や筆記試験をなんとかパスし、面接までこぎつけたのに、Fランク大学だからと言ってヘイジの話しをまともに聞こうともしなかった。
そればかりか学生時代に頑張ったことを答えられなかったばかりにちょっとへそを曲げただけでくどくどとお説教を垂らし込んだのだ。
今でもはっきりと浮かぶとろんとした目つきでふてぶてしく腹が突き出たはげ親父。ばかにしやがって。ヘイジは立ち上がり酒のかわりにもう一度水をごくごく飲んだ。
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