4「抑えられない男達」

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 パーツ屋を出たソウルの目の前にジュライがいた。ジャンク品にもたれかかったまま呆れた目でソウルを見ている。 「金、ちゃんと払えよ」 「そうだな」 「今、一ルビアも払ってなかったろ。いいのかよ、そんなほいほい眼使って」 小言を聞く素振りもなく、ソウルはジュライの素通りした。 真っ直ぐにディープの精霊力が感じられる方へと向かおうとする。 「ちょっと待てよ」 ジュライに肩を掴まれたソウルの顔が微かに歪んだ。 「お前・・・」 「人には手を出してねえよ!!! 言い訳する気もない。頼む、この通り」 ソウルは周囲をちらりと確認するとゴーグルを僅かにずらした。 ゴーグルの下から、緑の右目が覗く。 「停止」 一言そう呟くと直ぐにゴーグルを元に戻す。 緑の瞳を見た瞬間、ジュライは自分の思考が一瞬停止するのを感じていた。何かに頭をまさぐられるような違和感。 だが、それは目をあわせた一瞬の事だ。 ジュライは手を握ったり開いたりした後、パーツ屋に積まれていたタイヤに手を伸ばす。 タイヤを軽く押さえつけて、タイヤに変化が無いのを見ると満足そうに笑った。 「ありがとな、ソウル」 「どうも」
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