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夜が明けて俺は起きた。俺は昨日のことを振り返りながら歩く。
「おはよう!母さん。赤ちゃんは?」
「そこにいるわよ。立派な男の子よ。」
「じゃあ弟か。」俺は指差された場所に行った。そこには黄色い帯を纏ったような白い龍がすやすや寝ていた。
「可愛い...あっ、起きた。」
「あうーあうー」
俺は頭を撫でて手を戻そうとすると指先が三本の小さい指に掴まれていた。
「母さん、この子、名前、何ていうの?」
「レン。蓮のように綺麗に咲いて欲しいから。」
「よかったね、レン。この家族に生まれて。」
そうした後、俺は朝ごはんを食べ、修行をしてるところに向かった。
「あれ?思ったより荒れてない。」
「父さん。ひどい。」
そういって俺らは修行をしている森についた。
「じゃあ今日は体術をするか。まず、素振りをしてみろ。」
俺は剣を振った。剣を振ると風の音がなる。
「初めてにしてはなかなかだが、まだまだだな。」
こうして俺は素振りの講習を受けた。終わる頃には日が一番高いところまで上っていた。そして俺は弁当を食べた。
「じゃあ、模擬戦をするか。」
「えっ?父さんが暴れたら大変じゃない?」
「ああ、魔空間でやるよ。」
「魔空間って?」
「えっ、教えてなかったか?魔力操作と膨大な魔力が有ればできるんだが?」
「へー、そうなんだ。やってみて。」
「はー、はっ。出来たぞ。やってみてごらん。」
(うーん、どうしてこんなことになったんだろう。空間に関してはまだ知らないから原理はわからないと。)
「はー、はっ。あっ、出来た。」
(あんまわかんないけど魔力を一点に集中させてその点を広げる感覚か。)
「出来たよ。父さん。」
「はー、俺のより硬いし広いじゃねえか。まあここでやるってことだ。では、やろうじゃないか。戦いを!」
そう言った途端父さんは黒い龍に姿を変えた。
「かかってこい!」
そう言って模擬戦は始まった。
「もう終わりでいいか?」
俺は頷く。
そうして戦いが終わった。模擬戦の結果は五分五分
「すごいな。」
「ありがと。」
「じゃあ解いてくれるか?この空間。」
「分かったよ、父さん。」
「あとは一人で魔法の練習でもしてろ。」
「はい。」
こうして俺の一日が終わった。
そして、今日から毎日こんな日々が続いた。朝ごはんを食べ、体力作りや筋トレ、基本動作をし、模擬戦。その後一人で魔法の練習。模擬戦は一ヶ月後父さんに勝てるようになったため、母さんが参入。八ヶ月後それにも勝てるようになったため、ハンデを色々つけてやるようになった。父さんと母さんが弱く見えるが人より圧倒的に龍の方が強く、龍の中でもトップクラスに強いという。そうした日々が続き一年後。
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