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「ソウ、ご飯よ。」
俺が拾われて五年経った。その間、俺は母さんから魔力操作というものをを習い、暇な時はそれか読書をしていた。今まさに魔力操作中。これが意外と面白くて魔力をペガサスの形にしたり、龍の形にして動かしたり、色々なものが作れるようになった。今は魔力停滞という魔力を供給しなくても魔力がそのままの場所に留まる技で木とそこに巣を作る鳥を作っていた。
「はーい。いま行く。」
テーブルの上ににステーキや山菜が並べられた。
「いただきまーす。」
俺は真っ先にステーキにかぶりついた。そしてある程度飲み込んで今日あることを話した。
「今日ね、魔力停滞を使って木と鳥の巣を作ったんだよ。巣がなんか細かくするのがめんどかった。でもそこが楽しいんだけどね。」
「おう、そうか。もう魔力停滞で細かいことができるようになったのか。後で見せてくれ。」
俺は部屋に急いで戻り、作った木を持って来た。この木は手の平に乗るぐらいのサイズだ。
「食事中立ってはいけません。」
「はーい、ごめんなさい母さん。で、これ作ったんだよ。」
俺はそれを見せた。すると
「こんな小さいもの作ったのか?で、鳥の巣はどれだ?」
「これ!」
俺は鳥の巣を指差した。
「マジでこれ、お前一人で作ったのか?」
「えっ、そうだけど?」
「ハク、お前こんなの作れるか?」
ハクとは俺の母さんだ。そして父さんはハルという。
「私は作れないと思うわ。魔力操作なら多分できるけど魔力停滞じゃ、ねぇ。」
「ソウ、お前は父さんと母さんでも出来ないことができるんだ。自信を持っていいぞ。」
「うん!」
「そうだ、お前、修行しないか?」
「まだソウには早いわよ。」
「修行する!」
俺は母さんの心配を無視して修行をすると伝えた。
「じゃ、明日から修行な。」
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