無限の二人 ~おいかけっこ~

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「よし、走ろう」 「え、あ、ちょっと」 「ほらほら早く 振り返らないの」 「いや、でもさっきより 後ろ早くないか?」 「私たちが走り出したから バレたって思ったんじゃない?」 「そういうもんなのか?」 「そうだと思うしかないよ~ そんなことより早く走る」 「いや、これ追い付かれるぞ」 「ほらほら、早く」 「いや、、 さすがに、きつい」 「まっすぐいって あと一回曲がるだけじゃん すぐだから」 「いや、、 なんだろう、、、 この、、、世界の進み方的に、、 曲がったらダメな気がする、、、」 「だからってまっすぐ 走り続けるわけにもいかないでしょ」 「なんで、、そんな、、、 バテないんだ、、、」 「運動してるからね~ ほらほら もうすぐもうすぐ あそこ曲がったら家だよ」 「ちょっと、、、 まって、、、」 「ほら、、 、あら?」 「おい、、、 こんなに走って、、、 曲がった先は、、、 もう、、、違うところ、、、 じゃないか」 「先越されたね」 「くっそ、、、 またか、、、、」
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