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白。雪みたいに真っ白なふわふわのブランケットが、ボクの背中にかけられていた。今ボクが動いたから、少しずり落ちてた。
ああ。夢じゃないんだ。夢じゃない。
ボクは思わずそのブランケットに顔を埋めた。これはあの人の子が……。いや、サンタさんがくれたもの。冷たくなったボクの心とからだを温めるためのクリスマスプレゼントだと思った。
視線を足元に落としてみたら、それは確信に変わる。
小さな小さな足跡。積もった雪に消し去られてしまいそうな、そんな儚げな足跡にボクは気づいた。
「ハルー!!」
もうすぐ月が眠る。そして、太陽は起きてくる頃。ボクの名を呼ぶトトの声に負けぬくらいの森中の子供たちのざわめきが押し寄せてきた。この森のクリスマスの日の朝は本当に早いのだ。
「あれ?ハル、もうプレゼント取ってあけたんだ?」
息を切らせたトトがボクに驚いた様子で話しかけてきた。ボクはへへ、と笑って口を開いた。
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