我が家のエッチな守り神と大雪の訪問者 〜エッチな守り神 episode5〜

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「「明けましておめでとうございます」」  大と向かい合って改めて新年の挨拶を交わした。神様と新年の挨拶を交わすなんて去年は思っても見なかったな。 「やっと、新年のおめでとうが言えたね」 「そうだな。居なくてさびしかっただろう」 「ホームセキュリティの日にいない屋敷神ってどうなのよ」 「なにそれ、今日はイチゴの日じゃないの?」  同じ発想。なんだかんだ言っても、私たちは良いコンビなのかな。 「大、あのヒゲモジャは誰だったの? どこに連れていかれたの?」 「ん、高天原(たかまがはら)」 「え、それって神様の国じゃなかった。じゃあ、あのヒゲモジャは」 「雪がやんだな」  窓の方を見ながら大が呟いた。 「カーテン閉めてあるのに分かるの」 「ああ、雪が降っているが聞こえなくなった」 「無音という音?」 「うん。雪が全ての音を包み込んで消してしまう、そんな無音の音だよ」  雪の降る無音の音か。何か綺麗な言葉だな。  大が言いたくないなら、無理に聞く必要もないだろう。いつか、話してくれる時が来たらでいいか。  今年も一年よろしくね、我が家のエッチな守り神様。
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