第1話 目覚めたら異世界 

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第1話 目覚めたら異世界 

俺の毎日はすごく平凡で何も代わり映えのない1日を過ごす。 カーテンのない家に住むので朝日で目が覚め 一日がスタートする。 あなた達にも起きてからのルーティンというものが存在しないか? 私の場合は 顔を洗い、朝食の準備をする。 オーブントースターでスーパーで買った期限ギリギリの食パンを1枚焼く。 私はあと塗りよりもバターを切りパンに乗せてそのまま焼くのが好きなのだ。 冷蔵庫から 買ったカット野菜と常連のおじさんから頂いたトマトをスライスにし簡単なサラダを作る。 ホットコーヒーをいれて テーブルに出来たあがった物を運んでいく。 朝は毎日同じニュース番組を見て 朝ごはんを食べる。 朝の番組が入れ替わる時間帯に朝食を食べ終えて洗い物をして シャワーを浴びる。 髪をドライヤーで乾かし 出勤の準備をする。 私の職場はどこにでもあるホームセンター。 特にやりたいことなどはなかったので 高校生の時からバイトしていたこのホームセンターに就職してはや7年。 特に体調が悪くなることも無く。 テキパキと仕事をこなしていく。 最近は自分が食べるご飯に凝っている。 休みの日は、外食し あの店の味に近づける研究をする。 しかし特に店を持ちたいなどはない。 今日も何も無い1日をただ過ごしていたはずだったが 頭に大きな鈍痛がはしる。 意識が朦朧として そこから何も思い出せない。 ずっと暗い世界。 先の見えない道をずっと歩いている。 もう何分いや何日いや何年歩いたか分からない。 すると小さい何かがこちらに向かって走ってくる。 それがやがて大きくなり 光が私を包み込む。 目が覚めると 見慣れないログハウスづくりの家で 木目調強い木のベットで眠っていた。 ベッドの横には小さなテーブルと椅子が置かれている。 他には特にものはなく 広々としているが何も無い部屋のようだ。 扉が1つついており 開けると廊下に繋がっていた。 廊下の突き当たりに寝室があるようだ。 廊下はそんなに長くはなく間に扉がひとつあり 寝室の扉の反対側に扉がついている。 眠っていた部屋を出ると1枚板のカウンターテーブルに IHコンロのようなものがついたキッチン。 そこはよく手入れのされたお店だった。 しかし人が住んでいるような感覚はない。 私はなぜここで眠っていたのだろうか。 入ってきた扉から ほぼ対角線上に時また扉が付けられている。 その扉はすりガラスが使われており 少し光が差し込んでいる。 扉の向こうは外なのであろう。 自分が知っている世界なのか しかしIHコンロも見たことの無い形をしている。 見たことの無いような刻印が施されている。 触れてみても何も無い。 どうやって使うのだろうか。 光が差し込む扉を開けに行く。 さてここは私が知っている世界ではない気がするが 扉のドアノブに手をかけ捻る。 扉についた、鐘がカランカランと音が鳴る。 扉を開けると 眩しくて一瞬、腕で目を隠す。 差し込む光に慣れてきた頃 目に流れ込んできたものは 風がつきぬけても突き抜け続けるだけ広い平原。 店の裏には 木が生い茂る森になっている。 また少し水の匂いがする。 森の方からだろう。 森に入る前に 店の寝室までの廊下に1つ扉があったことを思い出す。 また店に戻り 廊下の扉を開けると 人の気配がなかったはずなのに 寝室から人の気配がする。 しかし、何か人とは違う何かにも感じる。 またそこに行けと言われているかのように惹き付けられる。 寝室に歩みを進め扉を開けると 机の近くに白いローブを纏った初老の男性が机にもたれかかっていた。 初老の男性に 「こちらあなたのおうちだったでしょうか? 眠らせて頂いたようでありがとうございます。」 初老の男性はこちらに微笑みかけこんなことを言い出した。 「そんなにかしこまらなくてよいぞ。」 「わしは神様じゃ。」 「お主は前世で荷物の山の下敷きになりそのまま命を絶ったのじゃよ」 「といってもこちらのミスでのなんというか」 と口をもごもごさせる。 「風の神がの土の神と喧嘩しておってな風の神の突風がたまたま荷物の山を倒してしまって。」 「大変申し訳なかった。」 「その代わりといってなんじゃが」 「お主に広大な土地と能力を授けると言うよりもう授けてしもての。」 「こちらの身勝手なのじゃがこちらで生活してくれ。」 どんどん話が進んでいる。 初老の神のことを要約すると 神様の喧嘩に巻き込まれて死んで お詫びに俺に新しい人生をあげるから異世界で頑張れってことらしい。 特に未練もなかったので 神様に「ありがとうございます。」と感謝を述べる。 「それでじゃの与えた能力やこの家の事やこのど土地のことは机の上の本に全て記載してあるでの読んでくれ。」 「読むことで全て力を手に入れれるからの。」 といって光の粒子を纏い消えていった。 机に置かれた本を読んでみることにする。
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