お誘い

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※イラストあり (……にしても、まさかうちの大学にあんなキャラの濃い人がいたなんてな。今まで全然気付かなかった) 箸を進めながら、ぼんやり考える。 まぁ、まだ入学して間もないし、知らない学生なんて他にも山ほど居るのだけれど。 (にしても、サークルかぁ……どこか入ろうかなぁ。別に入らなくてもいいんだけど……) と、そう思った、その時。 なんとも透明な声が頭上で響いた。 「サンドウィッチといえば、やっぱりハムとタマゴだよね。それから、このフルーツ・サンド!イチゴとバナナだなんて、見事なチョイスだと思わないかい!?」 「……っげほげほ!」 気を抜いていたせいで、盛大にむせた。 俺は慌てて水を喉に流し込み、ガクリと肩を落とす。 「ん?大丈夫かい?あまり急いで食べると体に悪いだろう……慌てないで、落ち着いて食べるといい」 「……っあんたに言われたくな……っ!」 「んん?」 「はぁぁぁぁぁ……」 まっっったくもって、話の通じなさそうな相手に、言い返す気力も失せ。 俺は食器の乗ったトレーを持って立ち上がった。 そんな俺を、正面の席についたイケメンはポカンとして見上げている。 「あれ……もう行くの?まだご飯が残っているじゃないか」 「もう食べ終わったんで……じゃ」 「ええー……」 ……残念そうな声音に、多少胸が痛むものの。 俺は容赦なくその場を立ち去った。 734ad553-9236-4a74-b92e-513433927347
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