お誘い

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※イラストあり ――その後。 俺は無事、午後の講義を受けた。 そして、ここから一駅先にある一人暮らしをしているアパートに帰る事に。 (あー、今日は散々だった。もうあの人に会いませんように……って、同じ大学だから、そうもいかないよなぁ) さすがに、同じキャンパスにいて、この先卒業まで会わないという訳にはいかないだろう。 でも学年は違うのだろうし、極力会わないように気を付ければ、会う頻度は減らせるはず。 (でも気を付けるったって、何をどう気を付けりゃあいいんだよ……!?) そう自分にツッコミを入れた、直後。 聞き覚えのある声が耳に響く。 「あっ、君! また会えるなんて、なんて奇遇なんだ!」 e9c757f2-e296-4604-ba95-3e5936d3b7f5 「うぉ……っ!」 407cb26f-b430-409e-bb22-284356b4bff2 まったくこのイケメンは……!! ちょっと気を抜くと見つかる気がしてならない。 そんな俺の気なんて知らず、イケメンは満面の笑みで迫り来ると、上機嫌で話しかけてくる。 「こんなところで、どうしたの?もう講義は終わり?」 俺はジリジリと後ずさりながら、その整った顔を見据えて口を開いた。 「どうもこうも、家に帰るんです!じゃ、急ぐので……!」 「家に? へぇ、家はこの辺?」 「……っ」
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