お泊まり♡

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お泊まり♡

「そんなに言うなら……別に、泊まってやっても、い……けど」 「え?」 「……っ!だーかーら!泊まってもいいって言ってんだよっ」 「陽斗君……本当?」 「ふん……こんなん嘘言ったってしょーがねーだろ」 俯きがちにボソボソ伝えると、東条はぱあっと表情を明るくした。 「嬉しい……嬉しいよ、陽斗君。では、早速ベッドメイキングをしないとね」 「メ……いいって!そのままで十分だろ」 止めるものの、東条は聞かない。 それどころか、クローゼットからなにやら、ベビーピンクのフカフカした厚手のシーツと掛け布団を引っ張り出してきて、手際よく取り替えていく。 最後に枕をふっくら整えると、東条は自信に満ち溢れた顔で振り向いた。 「さぁ、陽斗君。どうぞこちらへ」 「……っ」 見た目はまるで、女子高生の部屋だ。 いや、実際に見たことは無いけど。 元々パステルカラーで溢れている東条の部屋に拍車がかかっている。 「ほら、おいで?」 「う……ん」 泊まると宣言した以上、今更断る訳にもいかず。 俺はおずおずとベッドに近付いた。
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