お泊まり♡

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「おい……っ、離せよ!」 「んー……もう少し。陽斗君て、暖かくて抱き心地がサイコーなんだよね」 「んなっ……」 逃れようと身動ぎするものの、やはり東条の腕力にはかなわない。 「んー……」 「……っ」 こめかみの辺りに吐息を感じ、俺は小さく肩を揺らした。 「……どうしたの、ビクビクして」 「ち、ちが……っぁ、やめ……っ」 身体をビクつかせる俺をからかうように、東条の手が背中から腰元にかけてなぞるように降りていく。 更には、耳元に唇を寄せ、色気を孕んだ声で囁きかける。 「ひーなーと?」 「あっ、ん、や……っ」 思わず変な声が漏れ、俺は耳まで真っ赤に染め上げた。 それを見て、東条はやや気まずそうに、軽く咳払いをする。 「あー、なんか……マズイな」 「へ……?」 「これは……ちょっとマズイ」 「な、なんだよ?」 様子に異変を感じて見上げると、東条は頬を赤くして顔を背けていた。 「な、なに、いきなり照れてんだよっ!?」 「て、照れてるって訳じゃ……ない、とも、言いきれない、かもしれない、ような気もする……」 「いや、ややこしいかよ」 回りくどい東条に冷静なツッコミを入れるものの、照れの方が勝ってしまい、沈黙が落ちる。 暫く無言で俯いていると、そっと頬に手が添えられた。 「ね、陽斗君?僕のこと……これからは優真って、下の名前で呼んでくれないか?」
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