思惑

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知らなくていいこと…世の中にある。 でも知ってしまったら? 忘れることなんて出来ない。 いつもは音楽をガンガンにかけて1人カラオケして帰る帰り道。 でも心が落ちると、私は音をシャットダウンしたくなる。 なんの音も声も聞きたくなくなる。 あれからカフェに私を探しに来た礼央くんの目を私は見れなくなった。 礼央くんは私の異変に気付いている。 その気遣う言葉も優しいぬくもりも、今の私には届かない。 こんな時。遠距離恋愛で良かったと思う。 冷静になればまた私は落ち着きを取り戻すはずだから。
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