始まり

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始まり

星がなくなった。 俺たちにとって今年一番ぐらいの衝撃的なことだった。 いや、衝撃どころじゃない。 俺は星委員長である蒼深白(そうみはく)だ。 「はぁあ、今かよ。ふざけんな。」 イブ当日である今日は夕方からパーティーがある。 その時に星は重要だ。 思わず言葉遣いも悪くなる。 『どうゆうこと。説明してくれるかしら。』 この言葉遣いが丁寧なのは柚木(ゆき)乙音(おとね)だ。 わかりやすくいえばザ・優等生。 俺よりも長向きだが、サポート能力が高いため副長だ。 俺は、前長におしつけられただけだ。 それでも、長のため責任は重い。 「いや、説明の前にあの部屋を見たほうがいいだろう。」 そっちの方が視覚からも気づけることもあるだろう。 『たしかに、一理あるわ。移動しましょか。』
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