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扉の取っ手に手をかけた。
ガチャガチャという音がするだけだ。
あいつ、鍵閉めたのに気が動転して渡すの忘れてるな。
「おい、鍵は。」
「ごめんなさい。渡すの忘れてました。」
もしかしたらと希望をもって部屋に入ったが、金庫があるだけだ。
だったら、まず想定ができるところからあいつに聞いていこう。
あとは、柚木(ゆき)に会話のメモを取っていてもらおう。
後から確認できるようにするためだ。
「鍵は閉まっていたか。」
「はい。この鍵を使って扉を開けました。」
鍵は入り口も金庫も一本しかない。
この鍵らは二つとも普段は星委員が活動してある部屋に厳重に管理してある。
これは変わりようがない事実だ。
ここはあいつが来るまで密集だったってことだ。
「星がおいてある場所についてはどこに置いておいたかは覚えているか。」
「えぇと、部屋の中央にあるという話でしたね。」
「そうだな。」
昨日の内に、俺らで中にあるか、傷がないかなど確認済みだ。
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