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久しぶりに家族とたくさんの話をした。
久しぶりに心から笑ったかもしれない。
久しぶりに嫌なことを忘れられたかもしれない。
久しぶりに心が癒されたかもしれない。
それでもーー。
この時間。
パタン。
自分の部屋に入り、眠るために、ベッドへ潜り込む。
シーンと静まり返るこの1人の瞬間。
現実に引き戻されたかのように、心が急激に寂しくなる。
眠ってしまえばいいものの。
この時間が堪らなく、嫌いだ。
ゆっくり目を瞑る。
『では、同じ時間に、ここで。』
目を瞑ると、夕方の出来事を思い出す。
頭の中で、夕方あった男性の言葉が再びリピートされた。
……明日、あの人は本当に来てくれるのだろうか。
「Firefly……蛍、か。」
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