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**** 「別れた、だー?また急になんでよ。ちょっと前までラブラブだったじゃない。」 振られて1週間経った、休日。 振られた話を聞いてもらうため、親友の百合香(ゆりか)とランチをしに来ていた。 「実は、前々から予感はしてたの。何だか違和感と素っ気なさ感じてたんだよね。で、我慢できなくなって、モヤモヤぶつけたら、そう言われた。」 「それで?あっさり別れを受け入れたと。」 「私だって!泣きつきたかったよ!縋って縋り付きたかった!!……けど、何か、まぁ仕方ないか。って、今までありがとう。ってあっさり受け入れた。」 「えらい!えらいぞ!二葉(ふたば)!」 そう言って、百合香は私の頭をわしゃわしゃ撫でた。 優しさに ぶわっと熱いものが込み上げてくる。 ……泣くもんか。 別れる時すら泣けなかったんだから。 本当に本気で大好きな彼だった。 毎日、こんなにも私に愛情を注いでくれたのも彼だけだったから。 きっと、これ以上の人はいない。 そう思える彼氏だった。 .
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