episode.3

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episode.3

「あの、莉子ちゃんは何で目が見えないの?」 「最初に言ったじゃん、「生まれつき」だって。」 「そ、そっか。」 「じゃあ、あの時名前を教えてくれたの?」 「それも言った。助けてくれたお礼。」 「そうだったね...」 私、琴梨莉子(ことなしりこ)八坂夜琉(やさかよる)は、あの後、街をぶらりとしていた。 「それにしても、夜琉くんっていい人だね。」 「そう?」 「うん、優しいっていうか。」 「多分、莉子ちゃんだから優しいんだと思うけど...」 「え?」 「な、何でも無い!」 「う、うん。」 「あ、あれ飲む!?フラッペ!」 「え!どこ?フラッペ!」 「ここからまっすぐ行ったとこにお店があるよ!」 「え、飲む!」 「じゃあ、俺買ってくる!」 「うん、ありがとう!」 その後、フラッペを2人で飲み、各々家に帰った。 「あ、莉子おかえりー」 「ただいま、お姉ちゃん。」 「今日遅かったねー、どっか行ってたの?」 「あ、ちょっと街をぶらぶらしてて。」 「え!?大丈夫だったの!?」 「うん、助けてくれた人が一緒にいたから。」 「そ、そう。」
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