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「あいつ、お前の事…愛してたんだな」
「ああ…そうだね。ちゃんと付き合って欲しいって言われてた。俺には好きな人がいるからって断ったんだけど、セフレでいいから側にいたいって言ってくれて…いつか俺が好きになるの待っててくれてた…俺さ、セフレ作っては相手が本気になりそうな気がしたら別れてを繰り返してたんだ。で、慎さんは遊び人だったし本気なんて有り得ないと思ってた」
「攫った俺が言うのもなんだが…良かったのか?」
「は…なんでそんな事言うの?抱いてみたら興味なくなった?いらなくなった?」
「バカ!違う!俺がどんなにお前を愛しても、お前が順也を忘れないだろ?辛くないか?」
「確かに順也は親友だったし、あなたに愛されてた。でも俺は、あいつが出来なかった分まであなたを愛したいんだ。あなたが順也を忘れてしまう事を望んでる訳じゃない、順也もひっくるめて俺を愛してくれますか?」
「お前はどこまでも優しいな…順也の事は思い出だ。俺が今愛したいのは憲二、お前だけだ」
「もう二度と…他の誰かと幸せになれなんて言わないで…あなた以外とじゃ無理なんだから。俺の幸せを望むならあなたがそうして…」
憲二は横になった寛人に跨がり深いキスを仕掛ける。
寛人はキスに応えながら憲二の腰を持ち上げ、再び昂った自身を憲二の孔にあてがう。
憲二はそのままゆっくり腰を落としていく。
喘ぎも涙も全て深いキスに吸い込まれていった。
つづく…かも…
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