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『迎えに行くと言うなら止めませんが…神崎さんの相手はかなりのモテ男で自信家で野心家。神崎さんに本気で惚れています。この前飲んだ時に、神崎さんの好きな人の事聞かれました』 「で?」 『私は嘘は吐けないので…神崎さんはその人の側にはいますが、相手には忘れられない人がいると…かなり本気です…セフレで我慢するほど愛情が深い。あなたも相当の覚悟がないと負けますよ?』 俺はどうしたいんだ…憲二を… 「誰にも渡したくないんだ…」 『それは、神崎さんを愛していると言う事で良いのですか?』 「わからない」 『本当に手の掛かる人ですね、【誰にも渡したくない】の後に続く言葉は?何ですか?』 「……俺の…俺のだ…そうだ、憲二は俺のだ!」 『全く…やっとですか?間に合うかは保証しませんが、今夜行きましょう?』 「ああ、美山…ありがとな」 『お礼はまだ早いです、もう遅いかもしれませんし、神崎さんの為ですから』 「遅くてもいい、ちゃんと伝えないとな。今度は俺が追う番だ」
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