第一章 食い違いだらけの教科書

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 ここはお城なのかな?  まあ、俺が伊達政宗なら戦国武将だし、当然お城だろう。  それにしても、裏の方でドンドン大きな音がしまくってうるさいんだけど? 「また撃ってきたぞー!」 「怯むなー! かかれー!」  海から何かが飛んできているようだ。  お城が蜂の巣をつついたような大騒ぎになっていた。その原因を突き止めるため、俺は松の木が生い茂る廊下から外を覗いた。 「……? 海賊?」  見ると、海賊船だとわかるドクロマークの旗を立てた大型船が、何隻も海に浮かんでいた。 「野郎どもー!! 殺せ! 奪えー!!」 「アイアイサー! お宝! お宝!」
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