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「…っ、ごめん!!!!!俺、ちょっと外走って頭冷やしてくる、イツキ寝てて、」 立ち上がろうとした俺の服の裾がクン、と引っ張られた。 「行くなよっ。」 「でも俺イツキの嫌がること、」 「ちがう、嫌とかじゃない。」 「でも、」 「聞けよ。嫌とかじゃねぇから、いきなりでびっくりしたっつーか、は、恥ずかしかっただけ。ほんとに嫌だったら一緒に風呂入ったり、抜いてやるなんて言わない。くっついて寝たりしない。ぜんぜん嫌じゃない、むしろ」 「ちょ、ストップ。あんまり可愛いこと言われると困る。」 「なっ、あんま可愛いとか言うな。……っから、とにかく嫌じゃない。けど、」 「けど。」 「順番、とかあるだろ。」 「順番?」 「だからっ、俺たち、こっ恋人になったんじゃねぇの?」 「そう、だな。なった。」 なった、なったのか?うん、なった。え?まじ? 「そしたらまずは一緒に出掛けたりとか、あるじゃん。エロいことはその後っつーか……」 「その後ってお前……」 「やっちがう、そういうことじゃなくて、だから〜〜あ〜〜もう、何言ってんだろ。」 「段階踏んで、みたいなこと、ですか。」 「……です。って、……っははっ」 「イツキ?」 「あっはっはっ」 「なに??どした??」 「だって俺たち朝っぱらから真面目な顔して何話してんだって思ったらちょっとウケる。ぅはは」 「……ぷっ、たしかに。あはは。」 「はははは、あーだめだもう寝れん。目ぇ覚めちった。」 「もー起きよっか。」 「うん。起きる。」
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