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江藤の手がゆっくりと近付き、もったいぶるように緩慢に海のシャツのボタンをはずしていく。
全てはずし終わると、右を広げ、左を広げる。
あらわになった海の肌を見て、江藤は感嘆するように溜息をついた。
「想像――以上だな」
白くはないが健康的な色をした身体は、しなやかですべらかな印象を思わせて美しかった。
引き締まった筋肉に覆われた胸には、媚薬によって痛々しいまでに屹立した小さな乳首が、淡い薄紅色に染まって並んでいる。
どこか不似合いなその組み合わせが、かえって淫らに感じさせて情欲を誘った。
江藤はどこか陰鬱とした表情を浮かべて、その突起に触れてみた。
「っ……」
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