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幼い頃の父は、よく働いたが酒を飲んでは家族に暴力をふるう男だった。
父の愛情を知らずに育った僕は、愛とは何かを知る術を持っていなかった。
社会人になり、父と縁を切り家を飛び出した。
父と離れたかったのだ。
そして、今の奥さんとと出会い、愛し愛される感情を始めて知り結婚。
子供も産まれ家族の幸せを味わうと父の存在を思い出した。
よちよち歩きの我が子を連れ父の元を訪れると年老いて丸くなった男になっていた。
あの頃の切ない感情は消え失せ、また家族として復活していく。
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