【完結】とりあえず、走っとく?

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届の提出は来年1月の早い時期の予定…。 『課長…!少しお時間いいですか?お話があります…!』 脳内シュミレーションはこれで何度目だろうか…。 今34歳…仕事を辞めて…この先、どうする…? ただでさえ、就職難の時代。 後先考えずに、仕事を辞めるべきではないのはわかっている…。 今のまま仕事を続ければ…人並みに普通に仕事をしていれば、一応定年までは給料が出る…。 でも…今の私…は、幸せだろうか… 何も楽しくないのだ… 間違いはおよそ許されない…緻密な仕事。 セクハラとパワハラまがいすれすれの言葉が行き交う、楽しくない場所… 職場で、自分という人間を必死に取り繕って、何を言われても人に嫌われないようにして、人目を気にして…無理矢理に良い人を演じている自分… そしていつも、心から笑えていない自分…多分、ひきつっている笑顔。 私がしたかったことは、こんなこと…? 他人に、あの人は仕事が出来るって、褒められたい…? 他人に、あの人は本当に良い人だって、噂されたい…? 他人より上の地位にいるって思いこんで…自分を保ちたい…?  いや…きっと、違う…私は… ただ…
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