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「わあ!」  お店の中に足をふみ入れた大ちゃんは、思わず声を上げました。  かべ一面に作られたたなには、手のひらサイズのとうめいな球体(きゅうたい)のガラスが並んでいました。ガラスの中には小さな町が作られていたり、サンタさんが立っていたり。ガラスの中のせかいはすべて、雪がつもっていました。 「なあに、これ?」  目をかがやかせ、ゆびをさす大ちゃんに、おじいさんはほほえみました。 「スノードームじゃよ。スノーグローブとも言う」 「すっごくきれい、でもなんでぜんぶ雪のまちなの?」  ふしぎそうな顔の大ちゃんに、おじいさんはひげをなでながらほっほっとわらいました。
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