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「見ててごらん」  そう言うと、近くにあったスノードームを手にとり、そっとひっくりかえしてさかさまにしました。そしてすぐに元にもどします。 「わあ……」  ガラスの中の小さな町に、雪がふりはじめました。 「スノードームを見るのは、はじめてかい?」  きらきらした目で雪のふる町を見つめる大ちゃんに、おじいさんは聞きました。 「うん、はじめて。そっか、だから『雪の店』なんだね」  おじいさんはうんうんとうなずきました。 「そうじゃ、お前さんにいいものを見せてあげよう。お店までかたをかしてくれた、おれいじゃ」 「えっ、なあに?」  わくわくした目でおじいさんを見つめる大ちゃん。 「今からわしが、ちょっとしたまほうをつかってあげよう」 「まほう!? 本当に!?」  おじいさんはぱちりと大ちゃんにウインクしました。 「うむ。まずはお前さんのすきなスノードームを3つ、えらぶのじゃ」
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