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時刻はさらに2時間経過。
草木も眠る丑三つ時だ。
ね、眠い……さすがに眠くなってきた。
だがしかし、これでぜんぶ登録完了。
あとはミスがないか確認をしたいのだけど……はぁ、頭がボーッとして確認作業に自信が持てない。
どうしよ、出来れば誰かと読み上げながら確認したいなぁ。
今から社長を起こしに行くか! って……さすがにそりゃダメだろ。
「ふはぁぁぁぁぁぁぁ」
とりあえず少し休憩。
奥様から差し入れられた、大きな水筒のお茶をいただく。
保温機能がついているから熱々でおいしいや。
ちょっと小腹も減ってきて、残っているオニギリも食べたいけれど、ココで食べたら寝落ち確定、涙をのんでガマンした。
しかし眠い。
なもんで、誰もいないコトを良いことに、僕はストレッチを始めた。
ずっと座って同じ作業の繰り返しだもの、肩も腰もバリバリ痛む。
身体を捻って前屈と後屈を繰り返し、首をグルグル回してみれば、ちょっぴり眠気が薄くなった気がする。
つったって、すぐに眠くなるんだろうけど。
さぁ、もう少し頑張ろう。
で、本気の限界が来たらアラームかけて少し眠って、起きたら続きをすればいい。
幸い、僕は今日お休みだ。
時間はどうにでもなる…………なんて、明け方までの計画を(計画とも言えないが)練っていた時だった。
ふと背後に、誰かの気配を感じたんだ。
もしかして……瀧澤社長?
時間が時間でビクビクしながら振り返る……と、すぐ目の前に人影が……!
その人影とドンッとぶつかり、
「「きゃーーーーーーーーー!」」
僕と誰かの2つの悲鳴が重なった。
この時、ビビリな僕は両手を上げてのけ反ったのだが、もう一人の悲鳴の主は僕よりもっと驚いちゃって、ヨロッとフラフラ、尻もちをついてしまった。
「だ、大丈夫ですか!? ごめんなさい! 僕が驚かせちゃったから、」
僕はマッハで膝を着き目線を合わせてあやまった、……のだが、尻もちついたその人は、それには答えず口をぱかーっと開いたまんま、「え? え?」と繰り返すばかりだった。
様子が変だ……ど、どうしたんだろう?
オシリが痛くてたまらないって感じじゃあない、僕に怒ってる感じでもない。
ただ……なにかにすごく驚いてる、そんな印象だ。
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