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…………
『弥生ちゃん、ヤヨちゃん。またね、またいつか……ずーーーーっと未来に会いましょう』
『本当は……弥生ちゃんが淋しそうに視えたから着いて来ちゃったけど、ヤヨちゃんがいるなら淋しくないよね。安心して逝けるよ』
『”前島リフォーム” にある祠には近いうち新人の神が来る予定だから、弥生ちゃん、もしも会ったら ”頑張って!” と伝えといて』
3神達は両手をブンブン振りながら、空から降りる光り輝く道に向かって歩いてく。
アタシとヤヨちゃん、開けた窓からそれを視送り大きく両手を振り返した。
「オッサン達! 気をつけて逝けよ! うるさかったけどアタシもヤヨちゃんも楽しかったよ! ありがとな、またな!」
【じぃじ ジィジ アリガト またね またね】
3神が道に乗ると、道も神も煌々と光り輝き、目を細めてそれを視た。
あまりに眩しく光が溶けて、粉雪みたいにキラキラしてる……ああ、キレイだ。
最後は、
空から声が降ってきて……
____弥生ちゃん……良く聞いて、
____近い将来、弥生ちゃんの人生が変わる出会いがあるよ……
____我々みたいなオジサンで……とっても優しい人、
____その人の誘いは断らないで、
____その人を信じて、
____そうすれば……苦労はあるけど幸せになれるから、
____必ず幸せになれるから、
____あとね、我々から弥生ちゃんにもプレゼントがあるんだ、
____残り僅かな神のチカラ……
____それぜんぶ弥生ちゃんにあげる、
____必ず役に立つから、
____必ず守ってあげるから、
____我々の最後の仕事、
____神の加護を弥生ちゃんに……!
加護?
なんの話?
と、思った瞬間。
空一面、強い光に覆われた。
アタシは思わず目を閉じてヤヨちゃんを抱きしめる。
なんだコレ……眩し……でも……あったかいなぁ……
瞼に透ける明るい光を感じながら、アタシはいつしか意識を失った。
次に目が覚めのは夕方で、隣ではヤヨちゃんが気持ちよさそうに眠っていた。
2人きりの部屋の中。
テーブルに目をやれば、酒のグラスがそのままになっている。
半分減ったアタシのグラスと、それから……淵まで並々たっぷり入った、神々達の3つのグラス。
アタシはそれを水替わりにさ、順に一気に飲み干してオッサン達のこれからに思いを馳せたんだ。
★次の更新はおまけ的なエピソードになります。
明日と明後日、あと2回お付き合いくださいませ。
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