第六章 霊媒師こぼれ話_ジャッキーと占い師

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兄をやり込め大満足の妹は、”カノジョどんな子?” から始まって、”今度1回会わせなさいよ” と、まだ見ぬ千夏に興味津々。 そんな話をしている中で、ふと思いついて、例の占いの事を聞いてみたんだ。 「唯は中野にある ”喫茶・かすり傷” って知ってる? 喫茶店をしながら占いもしてくれる所なんだけど」 自分は行くまで知らなかったが、唯のような若い女の子なら知っているかもしれない。 知っていれば評判を聞いてみようと思ってたのだが…… 「え!? お兄ちゃん ”かすり傷” 知ってるの!? もしかして占ってきたとか? 私も知ってるよぉ! あのインチキ占い! コーヒーは美味しくないし、態度は悪いしサイテーだった!」 唯はプンプン怒り出し、顔を赤くさせたんだ。 「あー……確かに態度はいただけなかった。ずっとタバコを吸ってたし。でも、当たるって有名なんだろう?」 「当たらないよ! 私もね、評判聞いてカレシと一緒に行ったんだ。でもその時……」 ____ダメダメ!  ____あんた達は結婚どころか数年後には別れるよ、 ____男の方が逃げ出すみたいだねぇ、 ____黒髪の姉ちゃん、あんたがフラれるんだ、 「なんて言ったの! あぁもー思い出しても腹が立つ! 彼とは結婚の約束だってしてるし、あんなのインチキに決まってるわ!」★ ワオ……そりゃまたスゴイ言われようだ。 だがこれで分かった。 やはりあの占いは ”当たるも八卦当たらぬも八卦” 、評判ほど当たる訳ではないんだな。 なぜならあり得ない。 唯と彼氏はすでに5年も付き合っている。 お互いの家族ぐるみで、結婚するのはおそらく近い未来だろう。 占いは大外れだ。 ★妹の志村唯はジャッキーより3才年下なので、この作中では25才です(*´ω`) そしてココから数年後、唯と彼氏がどうなったか書いてあるのがこの辺りです。 https://estar.jp/novels/24474083/viewer?page=601&preview=1 ↑ すみません、この章スッゴイ前なのでリンク追記しました💦 霊媒師本編に飛びます。
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