第七章 霊媒師こぼれ話_レッツハッピーバスタイム

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ウキウキワクワク。 ココロオドルは僕だけじゃなかったみたいで、猫と熊もハイテンションではしゃぎだす。 『うななななー!(ぱぁぁぁぁ!)』 『るりが好きそうなのがいっぱいだー!(ぱぁぁぁぁ!)』 声を揃えた2匹は同時に走り出し、アッチコッチと棚に登っちゃ、おめめをキラキラさせていた。 そんな様子に(らん)さんは、 「あはは、だ、大福ちゃんもルミちゃんも大喜びだねぇ。ワカルよ。ボ、ボクも初めてキーちゃんの部屋におじゃました時、お、おんなじ反応しちゃったもん」 ニコニコ笑ってそう言った。 へぇ、(らん)さんもそうだったんだ……って、そりゃそうか。 ホントにこの部屋スゴイもん! マジで、ガチで、夢と遊びが溢れてるっ! それから僕らは(主に僕とお姫とルミちゃん)、キーマンさんに他の部屋も見せてもらった。 キーマンさんのアパートはファミリー向けの3LDK。 僕の住んでるワンルームとはエライ違いで広いんだ。 それもそのはず、キーマンさんは ”おくりび(本業)” 以外に雑貨やドールを取り扱うネットショップ、”キー&ストロング” もやってるからね。 買い付けた雑貨の在庫の置き場所だとか、完全受注商品の ”ミリタリープリンセス” を制作する作業場も必要だ。 これくらいの広さがなくちゃ不便だろうと、そこは大いに納得出来た僕なんだけど……ココでひとつ、下世話な疑問が浮かんでしまった。 中央線沿線。 急行電車も停車する、T駅から徒歩1分にウチの会社 ”おくりび” がある。 その ”おくりび” から5分の距離のこのアパートは、駅チカで立地が良くて部屋も広い、なんというか早い話が「家賃、お高いんでしょう?」と思ったの。 そのコトをドキドキしながら聞いてみると…… 「ノン、レントマネーはリーズナブルだ。駐車場とモロモロ込みで(エイト)ダラーだからな!」 エイトダラー?  それってもしや8万円ってコトなのか? ……って、ハチマンエン!? それでココが借りれるの!? 駐車場込みで!? ウソでしょ、めっちゃ安いじゃーん!
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