第七章 霊媒師こぼれ話_レッツハッピーバスタイム

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それから僕達、人も猫も熊も揃ってパーリナイを満喫したの。 美味しいご馳走、楽しいお喋り、あっと言う間に時刻は0時を回ってた。 「……ワオ、もうこんな時間か。キャッスリーン、チェリーボーイ、ビッグラッキー、(アーンド)ルミ。トゥナイトはこのままステイしてけばいい。ドント ウォーリー。ツーボーイズにはキュートなパジャマを用意してやる! もちろんデンタルブラシもだ! アーユーオッケー?」 えっ、良いの!? この時間ならギリギリだけど電車はある。 ましてやこんなに駅チカかだから、余裕で間に合うはずなんだけど、実は密かに「もっとみんなと一緒にいたい!」と思っていたの。 やったね、お次はパジャマパーティーだ! そうと決まれば時間も時間で、いつ寝落ちしても良いように、順番でシャワーを浴びる事にした。 一番手はキーマンさん。 その間、僕と(らん)さんは食べたゴハンの後片付けを、大福とルミちゃんはフカフカソファで仲良くゴロ寝。 フワフワがフワフワとくっついちゃって、可愛いったらありゃしない。 …… ………… ……………… 約40分後。 男3人、全員シャワーを浴び終えて、キーマンさんが貸してくれたパジャマに着替えてリビングに集まった、……んだけどさ。 「お、岡村さん、そのパジャマ…………ぶはっ!」 着替えた僕をチラチラ見ながら、最初はなんとか耐えてた(らん)さん。 だけどすぐにへこたれちゃって、ぶはっ! と笑い出したんだ。 それもそのはず、だってめちゃくちゃ派手なのよ。 ダボッとしたツナギタイプの長袖で、全身ヒョウ柄、付属品で耳付き帽子と肉球ミトンも渡された。 なんでこれ? 地味な僕にド派手なヒョウ柄、なんだか気後れしちゃうんだけど。 キーマンさんにそう言うと、 「ノン、このパジャマはYOUにピッタリだと思うがな。なんてったってベンガルパターン(ベンガル柄)だ。ライクキャット(猫好き)だろ? チェリーボーイは」 片目を瞑ってしたり顔だ。 おっふ、なるほどそう来たか。 確かにな、ヒョウ柄じゃあ尻込みするけどベンガル柄と言われたら、猫好きな僕としては ”コレもアリか?” と思ってしまう。 b4c4d135-f2f7-4f58-ad5b-f95776fc4db4 270af871-0f8d-42fc-91ad-cbb50457ca63  挿し絵追加しました
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