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そんなこんなでユルく楽しい時間を過ごし、草木も眠る丑三つ時を過ぎた頃、僕はスゥッと寝落ちをしてた。
……
…………
………………
「…………フフン♪ フフンフフン♪」
ん……なんか聞こえる……なんだ?
「……フフン♪ ……フフフン♪ さぁ、カワイ子ちゃん……」
カワイ子ちゃん……?
誰のコト……?
ん……?
んん……?
囁くような小さな声。
僕はそれに起こされて、目を開けてキョロキョロまわりを見てみたの。
ここはリビング、寝落ちの僕はソファの上に寝かされていた。
キーマンさんと嵐さんが運んでくれたのかな?
タオルケットもかけてある。
だけど、キーマンさんと嵐さんは……ココにはいない。
あれ?
2人だけじゃないや、大福もルミちゃんもいなくない?
みんなどこに行ったのかな。
ノロノロと身体を起こし、足を忍ばせ廊下に出ると、別の部屋からオレンジ色の光が漏れてる。
あの部屋にいるのかな、行ってみようかな。
ソローリソローリ、滑るように廊下を歩いて部屋の前。
ドアは半分開いたまま、そこから中を覗いていみると……いた!
キーマンさんも嵐さんも、大福もルミちゃんもいるよ。
なにしてるんだろ……?
僕はドアから顔を突っ込み、小さく声を掛けてみた。
「あの……みんな、なにしてるの?」
中のフタリとイチニャンイチクマ、みんな揃って振り返る。
キーマンさんはすこぶる笑顔、嵐さんと大福はワクワクしたよなキラキラ笑顔。
そんな中、飛ぶように僕に走り寄ってきたのはルミちゃんだった。
『オカムラ! オカムラ! あのな! 今な! キーマンが俺の本体をキレイにしてくれてるんだ! 夜も遅いし明日かなぁって思ってたのに! 俺、スッゴイ嬉しいよ!』
え!?
そうなの!?
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