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フリーンフリーンと尻尾を揺らす二尾の猫又。
キーマンさんはニヤリと笑うと、
「ワォ……クックックッ……ワオワオワオワオッ! ビッグラッキー、まさかと思うがアレをする気か? ハッハーッ! 悪くない、悪くないぞ!」
片目を瞑ってそう言った。
その背中ではチビクマが『アレってなんだ?』と小首を傾げる。
あ、そっか。
キーマンさんは、お姫の妖力で先代と会っているから ”尻尾の術”を(この名前は僕がつけた!)知っている。★
だけどクマは、キーマンさんと会わせてあげると言ったけど、その方法までは話してないから分からないんだ。
で、
「ビッグラッキー、ホントにYOUはイカしたヤツだ。霊の視えないこの俺と、プリティーベアーをコネクトするとはなっ!」
ヒーーーーーーハーーーーーーッ!!
テンション高く雄叫ぶと(でも小声)、キーマンさんはモフモフニ尾の一本をそっと優しく手に取った。
で、で、
チビクマも『俺も尻尾を掴むのか!?』と、アタアタしながら背中から滑り降りると、丸いお手々を両方使ってタシッ! と尻尾を掴んだの(”真剣白刃取り” っぽい感じで)。
その刹那____
お姫の霊体がピカーッと発光。
僕とクマとキーマンさんは、ギュッと目を閉し「「『眩し!』」」とハモり、瞼に透ける強い光が徐々に弱く薄まっていくと……
……
…………
………………
「ワァオ……!」←驚き顔にキラキラ効果をトッピングしたキーマンさん
『……お、俺と……目が合ってる?』←ボタンの目がより真ん丸なチビクマ
ヒトリとイチクマ、お互いに目と目を合わせて固まっていたんだ。
どうやら……”尻尾の術” は成功したみたいだな。
お姫は ”うなん” とおすましで、その場にドスンと香箱座りで目を閉じた、……大福、いつもありがとね。
霊媒師本編でキーマン初登場の第十一章、霊の姿が視えないキーマンと先代を会わせる為に ”尻尾の術” を使ったのがこのあたりです(*´▽`*)
★https://estar.jp/novels/24474083/viewer?page=389&preview=1
★そして訂正です💦
この章の大福を ”三尾” と書いていましたが、この頃はまだ ”二尾” でした(第十八章の深渡瀬嵐を読み返して気がつきました)。
なもんでコソッと修正してます💦
すみません💦💦
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