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びっくりしすぎて思わず口がパカンと開いて、閉じる事さえ忘れてしまう。
そんな私に白雪は、
『だ、大福ちゃん? どうしたの? フレーメン反応みたいなお顔になってるわ。え? 予想以上に広くて驚いちゃったの? ああ、そうよね。前に来た時は地上の、ミセレイニアス近辺にずっといたんだものね。ほら、黄泉は多星籍な国でしょう? 霊の数だけ広いのよ。それで……どう? この中から視つけられそう?』
言いながら、私の頭を優しく一撫ぜしてくれた。
その手がとっても温かくって、だからなんとか気合いを入れてこう言ったのよ。
『が、頑張る。だって、どうしても会いたいもの。それにほら、お姉ちゃんは黄泉に来て数か月しか経ってない。まだまだ分からないコトだらけで、きっと、ミセレイニアス近辺に住んでるはずだわ。だからこの辺を中心に探してみる』
そう、冷静になるの。
広さに惑わされないで、お姉ちゃんの行動を読むの。
我ながら良い考えだと思ってた、これならいけるとも。
なのに、それを聞いた白雪は、申し訳なさそうな顔でボソボソと……
『あ……うん、そうね、そうだと良いんだけど……そうとは限らないと思うのよ。だって、黄泉の国には移動の陣が国中に設置されてるから、どの場所からでも、陣を使えば一瞬で移動が可能だもの。どんなに遠くに住んだとしても、ミセレイニアスにすぐ来れるのよね、』
こんなコトを言いだしたのだ。
『うな……そうか、そうよね、陣があったんだわ……という事は、捜索範囲は黄泉の国全部って事じゃない……詰んだにゃ……』
これはマズイ、……うな、そりゃあね、どんなに広くても、時間をかけて地道に探せば視つかるとは思うのよ。
でも、現世に英海を残したままで、あの子に心配かけたくない。
私がいないとイイ大人が本気で泣くし、現場にだって出るだろうから手助けしたいの。
頭の中はグルングルン。
あれやこれやと考えて、せっかく黄泉の国までやってきたけど、諦めるしかないかもと決めかけた時だった。
突然、目の前で白雪がしゃがみ込み、私と目線を合わせたの。
そして、
『大丈夫! 詰んでないわ。心配しないで、大福ちゃんはイチニャンじゃない。私も一緒に探すから! それと、今回は助っ人が必要みたいね。陸底海空異と広い範囲を難としないで探せる霊に頼りましょう! 大福ちゃんも良く知る霊、彰司くんにお願いするの!』
拳を握り力強く、瀬山を呼ぶと言ったのにゃ!
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