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とにかく行こう!
今頃は、さっきの田んぼで待ってるはずだ!
お姉ちゃんの居所は、ハッカチョ族に連れていってもらわなくても霊視で探せる。
だけど、そういう問題じゃあない。
鳥の子達は親切で、本チュン達にそんなつもりはなくっても、あの明るさに不安な気持ちがほんのちょっぴり救われたのよ。
ツイてる事に、待ち合わせの田んぼの場所はさっきの所で、記憶にだって新しい。
目的地を知っていれば瞬間移動が出来るんだもの、瞬きひとつで到着出来る。
少し遅れてしまったけれど、きっとダイジョブ会えるはず。
今すぐ行くから待っててね!
ブンッ、
妖力を使ってスキルを発動。
ニャッと言う間に田んぼに到着。
私はにゃばばと焦りながらも、
『ごめんなさい! ちょっと遅れてしまったわ!』
大きな声であやまって、……あやまって……う、うな? うなな?
あれ?(キョロ)
あれれ?(キョロキョロ)
い、いないーーー!
もしかして待ちきれなくて行っちゃった?
で、でも! お日様はまだまだ沈んでないじゃない!
…………ハッ!
それか逆にまだ来てないとか?……なんて、都合よく考えたけど、違ったらアレだから過去を霊視してみたの。
そう、この場所の30分くらい前を____
【ピー! 大福、来ないわねぇ!】
【姉チュン、まだお日様は沈んでないわよ! ピョー!】
【そうは言ってもハッカチョ族はせっかちなのよ! ピピピー!】
【なんだか待ちきれないわねぇ。先に行っちゃいましょうか! ピヨ!】
【そうね! 目印をつけておけば大福も後から追って来れるわよ! ピッ!】
____う、うなぁ!
先に行っちゃってるにゃーん!
しかも!
お日様は今より高くて、約束の時間より前じゃないのー!
うな……知らなかったにゃ。
ハッカチョ族ってこんなにせっかちだったのね。
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