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息を荒げながら、航にもたれかかる。
彼の舌が耳の中を舐める。
絶頂を迎えたばかりで敏感な身体がびくりと反応する。
くつくつと笑う声にすら腰が動いてしまうのは悔しくて恥ずかしい。
「外の人に聞かれてたかもな? お前のイッたときの可愛い声」
彼の言葉にかぁぁと羞恥して、子宮が疼いた。
私はここまではしたない身体をしていただろうか。
航と身体を触れ合わせるたびに、私の身体はどんどん淫らに大胆になっていく。
「まさか、このまま終わるつもりじゃねぇよな。誘ったのは伊織の方なんだから、責任を取ってもらわねぇとな」
航は私にそう告げると、半裸の私を抱えて寝室に入ってくる。
その短い移動中にも、上半身にキスやらキスマークやらを落とされており、私は彼になされるがままだった。
私たちが通ったあとの廊下には、二人分の洋服が散らばる始末。
だが、今の私たちは互いに夢中でそのことを気にする余裕もなかった。
彼の舌が私の胸元に触れる。
吸い付く音がして、軽い痛みが私の身体にまた一つ紅い華を咲かせた。
愛されている錯覚がして、でもそんなはずはなくって。
彼の熱い舌が私の胸の頂点を転がす。
熱に浮かされた身体では、思考すらまともに出来ない。
熱い吐息が敏感になったそこに吹きかかって、悦楽が私の中を支配する。
彼の藍色の髪に手を差し込み、身体を離そうとするけれど航はやっぱりそれを許してはくれない。
がっしりと腰を固定された状態で、彼の唇が私の身体を降りていく。
胸、お腹、おへそ、恥骨、そしてーーーー。
「っ! 航、そこ、はぁぁぁ、っぅん!!」
「どうした、伊織? ここ、ひくついてるけど」
「み、みないで!」
「なんで? こんなに甘くて美味しくて綺麗で、可愛いのに?」
航が笑う度、息が私のそこに当たってもどかしい。
「ん、もう十分濡れてるな。俺に見られて興奮しちゃったか。ほら、俺の指ももうすっかり馴染んでいる。どんどん飲み込んでく。美味しいか?」
ずぷずぷと再び中指を入れると、今度は弱いところだけを執拗に攻め始めた。
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