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何のため?
戦地へ赴き、敵を斬る。
祖国のため?
皆がそういう。
本当か?
別に武勲がほしいわけではない。
何も取り柄がなかったからこうなった。
体が一際大きく、力が強かった。
それだけだ。
気付けば、皆が自らの未来へと向いていた。
自分はどうだ?
未来を見ていたのか?
いや、見ることも何も、何もなかった。
何の興味もなく、他人に勧められるがまま、こうなった。
特段やる気があったわけでもない。
でも、自分が言うのもあれだが才があったのだろう。
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