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すぐに戦場に出た。
そして、生きて帰った。
顔も覚えていない同期達。
その数はみるみるうちに減っていった。
いつも一人だった。
一人で戦い、一人で帰る。
死神と皆が言う。
ははっ、死神に未来などないじゃないか。
そう、それでいいと思った。
血にまみれた手にはそれがお似合いだと思った。
荒削りだな
そう言われた。
戦場でだ。
思わず振り返ると、革鎧しか支給されない一兵卒の自分とは違い、全身フルプレートの鎧を身にまとった騎士が立っていた。
敵? いや、盾のエンブレムを見て友軍だと理解した。
何の用だ?
疑問しかなかった。
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