独活の使い方

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 戦場で話しかけられることなど普段なかった。  周りに合わせ動き、周りが帰ると帰る。  そんな日々だった。  そして、気づいた。  今、自分の周りには友軍はこの騎士しかいなかった。  勇敢な男を一人残すわけにもいかんだろ  彼……いや、彼女はそういった。  彼女は自分の背につき、戦った。  小柄な体。  だが、早いそして正確に斬っていく。  そして、何より気迫が違った。  なんと言えばいいだろうか。  オーラが違うのだ。  自分とはまるで逆のオーラだった。  それを背で感じながら戦い続ける。  そして、戦が終わる。  聞けば自分の部隊だけ突出しすぎ、そして自分以外は全滅してしまったようだった。
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