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初雪
フェルゼンハントの村にこの冬一番の強い風が吹くと、ちらちらと初雪が舞い始めました。
仕事を終えた木こりのトーマスが家の扉を開けると、暖かな空気が体を包みホワッとえんどう豆のスープの匂いが漂ってきました。
トーマスは心からホッとしてコートを脱ぎ、雪を払って暖炉のそばに掛けました。
ようやく指先まで温かな血が巡りだした頃、小さな家の扉を叩く音が聞こえます。
「こんな雪の中、一体誰だい？」
トーマスはドアを閉めたまま声をかけました。
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