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Chapter.1
title:世界はバグでできている
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たとえば 世界に退屈した神様が
バグってアダムとイヴを生み出しました
それでも物足りないままの神様は
バグって人間とその住み処を創りました
要するにこの世界は神様の気まぐれでできたもの
人間たちは神様の気まぐれで生まれたもの
あなたも僕も他の誰かも神もみなバグってる
なればそのバグごと愛そうじゃないか
人を「創る」のも「殺す」のもバグ
世界はバグでできている
どんなバグかが違うだけ
なれば聡明なあなたならば
バグ度合いを比べる愚かさがお解りでしょう？
あなたもバグです
僕もバグです
あなたの親も学校の先生も上司も近所の人も
みんなバグの産物なんです
でも、
とても聡明なあなたならば
バグは悪いだけじゃないということがお解りでしょう？
だって、
あなたにはこんなに良い所がある
きっと僕にも何かはある
いくらバグってる神様とか言ったって
その辺り不公平にはしてないはずだ
というか
世界も時代もこんなにバグってるなら
バグらないで生きろというほうが無理な話だ
世界はバグでできている
どんなバグかが違うだけ
なれば聡明なあなたならば
それも飲み込む愛の大きさがお解りでしょう？
あなたもバグです
僕もバグです
古代中世近世近代現代に至るまで
みんなバグの産物なんです
でも、
とても聡明なあなたは知っている
人を、自分を慈しむ心を
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