ふざけてなんかないよ

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学校もすでに冬休みに入ったクリスマスの日に、紗良は親友の実果の家に来ていた。 実果の家は少し学校から遠い山の中にあるけれど、空気が澄んでいてとても良い場所だなといつも思っている。 道内で農家をしている家庭の一人娘である実果の実家には、夏場に来ると虫も多くて紗良はよく悲鳴を上げることもあるが、冬場に来るときはそういった心配はないから少し気が楽だ。 ちなみに虫が服に着いた時にはいつも実果が苦笑しながら素手で捕まえてその辺に投げてくれるから、凄く頼もしい。
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