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花森 桃side
桃「ひゃんッッ!」
歩き出そうとした時に春吉先輩は僕の腰に手を当てた。はずだった。でも先輩と僕には身長差があって、本来腰に当てられる手は僕の脇腹に伸びた。
桃「………」
春「?⁇⁇⁇」
桃「……へ」
春「へ??」
桃「変な声、で、ちゃいました…///」
春「…」
うぅ…くすぐったがり、どうにか治んないかな…皮膚が分厚かったらくすぐったがり治るかな…
象さんとかはくすぐったがりじゃないんだろうなぁ…。象さんになる方法とかあるかな!?
今度調べてみよう!
春吉先輩黙っちゃった…。僕が変な声出しちゃったから…。謝らなくちゃ…!
桃「春吉せんぱい…すみません。僕、くすぐっ
たがりで…。脇腹と耳弱いんですぅ…。」
春「そ、それはごめんね…?大丈夫?」
桃「はい!すみません。行きましょう?」
僕が変な声出しちゃったのが悪いのに、どうして先輩が謝るんだろう…。優しいなぁ…。
先輩みたいな人が沢山居たらいいなぁ…。
なんてことを考えてたら僕は門の横に生えている大木の根元に足を引っ掛けて転んだ。
その時「ぷぎぃ!」ってまた変な声出てしまったけど、その時は春吉先輩笑ってたから、よかった!えへ!
膝擦りむけてないかな…?
春吉先輩が差し伸べてくれた手を取って、僕達は今度こそ理事長室に向かった。
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